自動販売機と少女

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風が痛いほど寒い時期だった 僕は自分の部屋で漫画の絵を描いている 顔はうまく出来るが、体のバランスがおかしく、何度も書き直していた 机の周りにはけしかすがたくさんあり、気がついたら机からぼろぼろとけしかすが落ちていた 「くそ~なんで上手く描けないんだ。やっぱ俺美術の才能ないのかな…」 少しの間気を落としていた 時計を見ると、もう日が変わっている時間だった まだ眠気がないし、描こうと思ったがやめた スケッチブックに描いた絵は、鉛筆の跡やけしかすでいっぱいだったから、やる気が失せた 「あ~あ。・・・・・のどかわいたな」 下に降りて冷蔵庫を開ける 飲める物は・・・・なかった 仕方なく自分のポケットにあった120円で外の自動販売機で買いにいくことにした
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