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言われた通りに走ること数分…
「あれ……?ここ、知ってるかも…」
気づいた途端に寒気がした。
普段ならば決して近づかない、鬱蒼と茂った森の中。
そんな場所の記憶が何故あるのか…
自分の中の何かが、この先で待ち受けている危険に対して警鐘を鳴らしているかのように、体の震えが止まらなかった。
「……ははっ、それにしても、遭遇する前から危ない敵がわかるなら、冒険者としては上出来じゃね…?」
そんな強がりを言ってみても、一向に震えは治まらない。
「しっかし…チュートリアルで倒すモンスターがそんな強いわけねぇよな……よし、回復薬もたんまりあるし、当たって砕けろだ!」
パシッ、と頬を叩いて気合いを入れ。
「…いざ、可愛い雑魚のもとへ…!」
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