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「あ…あ……あいつは…!」
忘れることなどできようか。
かつて幼い自分の無邪気な心を踏みにじり…
半日にわたる孤独と恐怖…
さらには記念すべき旅立ちの瞬間まで台無しにしてくれた、最も大きなトラウマの元凶…!
『ニャティ Lv.3』
「お前だったのかよ!」
外見は、二足歩行二等身の猫といった感じで、かなり可愛い。
…が、もはや始め抱いていた情け心や罪悪感は、すっかり消え去っていた。
「…ふ、ふふっ……ふっははははぁ!」
―もしもし、背中からどす黒いオーラが漂ってますよ。
「こんな形で再会できるたぁ…俺ぁついてるねぇ」
―…もしもし?人格変わってません?
「狩って……狩って…狩って狩って狩って狩りまくってやらあああ!」
―こうして、少年はまた一つ大人の階段を登ったとさ……
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