1人が本棚に入れています
本棚に追加
戦いの全てが終わった後、時が経ち、私たちはそれぞれの道に進んだ。
将臣は、家を出て一人暮らし、高校の時にはまっていたスキンダイビングを続けているのか、それとも、他にやりたいことを見つけにか、別の大学へ。譲は両親をほっとけなくて、できるだけ通える範囲の大学へ。
そして、そこには望美もいる。
そして、私はと言うと、役者を目指し、専門学校に通っていた。
鎌倉を出て、一人暮らしをしていた。
もちろん、学校名も、済んでいる場所の住所も明かしてはいないし、引っ越したのも、一言も言わずにこっそりやってしまった。
譲たちに最後に合ったのは、卒業式。
譲はまだ高校二年生だった。
何で、そんなことを知っているのかと言うと、私がこっそり、望みの大学の様子を見に行っているからだったりする。
でも、譲が、そこを受験したことを知った後は行くことをやめた。
譲は、私の気配に聡いから……。
そして、望みの事は譲に任せ、私は、勉強に励んだ。
役者を目指そうと思ったのは、元々なりたかったとか、兄が目指していたからとかそういうことではない。
最初のコメントを投稿しよう!