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グロースの攻撃と言うより、グロースに対する周りの流れにより、納豆屋はボロボロになる。
グロースは、空気から拒絶されることにより、暴風に等しい風を作り出す。それは、十露盤屋達にも襲いかかる。
「ここから落ちな」
体の全てにかかる風圧。そんな中、突如帯みたいなものが全員の背中を支える。
「光にぃ、前に進んで下さい!」
「恩にきる」
そのまま納豆屋は、握ったワラでグロースを殴る。ワラがグロースを拒絶する力に耐えながら、納豆屋はワラで殴ることをやめない。まだグロースに触れない。
「納豆屋、そろそろ風が止むはずだ!」
十露盤屋は、計算することにより、グロースの周りから空気がなくなる時間を割り出していた。
「くらいな!!」
「そんなもっ……ぐっ!?」
グロースの左の太ももを、磁石屋の尖った磁石が貫通する。グロースの一瞬の隙をついたのだ。
「おぉらぁあ!!」
ワラがグロースの頭にヒットする。そのまま上に上げられ、空中にいるグロースに対して無数の納豆が引き寄せられるように集まる。
「グロース……はぁはぁ……俺の勝ちでいいよな?」
「構わん。お前の納豆の糸だけは、拒絶させてもちぎれんからな」
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