94人が本棚に入れています
本棚に追加
/232ページ
そしてアブホースは、納豆屋達に目を付ける。納豆屋達は、少しだけ構えを取る。
「来るぞ、人間のアブホースを一口で食いやがった化け物だ」
「あれは、野放しにできんな」
「どっちにせよ、真冬を助ける為ならなんてことない障害だな」
納豆屋はワラを握り、十露盤屋は足に十露盤を装着し、磁石屋は丸腰のままアブホースに向かって行く。
まずは磁石屋から、磁力で押してみるがビクともしない。
「やっぱり武器がいるか」
磁石屋は、小さなマグネットボールをたくさんばらまく。アブホースはそれら全てを無数の触手で弾く。
「いっ!? うそだろ!!」
「隙を見せるな食われたいか!?」
十露盤屋が、ローラーのように十露盤を使い加速してから、磁石屋に伸びる触手を回し蹴りする。
「サンキュ!」
「礼はいらん」
そして二人の間をすり抜けて納豆屋がアブホースにワラを叩きつける。がしかし、ワラは沼に沈むようにアブホースの中に吸収される。納豆屋は慌てて手を離す。
「本体に物理攻撃はきかんらしいな」
最初のコメントを投稿しよう!