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律はそれを見て、溜息をつきながら通話ボタンを押した。
「今は仕事中だ、急ぎのようじゃなきゃ切るぞ真紀?」
『急ぎかどうかの判断はアンタが決めて、こっちも仕事の話なのよ』
ハキハキとした声を発するのは律の旧友であり、『武装神姫バトルロンド』の日本チャンピオンの神豪路 真紀。
さらに、彼女は刑事として、神姫を使った犯罪を取り締まる為に日夜奔走している。
そんな真紀が、仕事の話を持ち掛けるということは、つまり神姫絡みということになる。
自分の顔が強張るのを感じながら律は携帯を握り直した。
「とりあえず、簡潔に頼む」
『私もそう思ってた所だから、さっさと済ませるわ』
言葉を区切り、悪いわね、と言うと電話の向こうで一度息をつくのが聞こえた。
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