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「なんだか、物騒な話?」
バレッタに尋ねられたので首を縦に振る。本当に物騒な話だよ、全く。
とその時、ついさっき二階のバトルコーナーに消えていった種島さんが慌ててやってくるのが見えた。
「箱の扱い方なら何度も説め」
「け、喧嘩ですよ!それに私、箱体ならバッチリです!」
律の言葉を遮った彼女は顔を赤くして答える。
彼女は、箱体の管理が仕事の中で一番苦手なようなのだ。
「喧嘩ねぇ、ならバトンタッチだな」
一階を種島さんに任せて、律は早足に二階へと向かった。
新装されたピカピカの階段を上る。
「しかし、自分の家が三階に増築されたのは嬉しいやら悲しいやら」
改築前は大きな箱体も一階の商品棚の群れの奥に一台だけだったフラットだが、今では箱体が5つもある。
その分、自宅のスペースが新たに三階に増やされた。
嬉しいのはやはり広くなったことで。
悲しいのは、いちいち上り下りが面倒だという所にある。
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