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箱体の稼動音が弱まると、律の見ていた画面がゆっくりとブラックアウトした。
「どう?私、どう?」
久しぶりの戦いに勝ちとくれば、バレッタの心持ちは高く満面の笑みを顔に讃えている。
「ばっちり、スキルで勝ったのも含めてデータの向上もなかなかだよ」
手の平で小躍りしだして喜ぶ彼女を見ると、かなり和む。
が、ここからが本当の勝負所。
武装神姫を扱う店の一人としてユーザーを正しく導かなければならない。
バレッタを箱体に降ろし、女子高生の元へ回り込む。
画面の前でうなだれていて表情はいまいち掴めないが、その動きは間違いなく人間が精神的に衝撃を受けたときにする動作だ。
「え~と、まだ名前を聞いてなかったから、教えてくれないかな?」
若干、つま先に力をいれているのは暴れ出した時が怖いからだ。
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