プロローグ

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今でこそ、相談相手である二人の関係だが、翔は今まで智子に本当の悩みを相談したことがない。 ちっちゃな悩みや、自分の中ですでに決めた事を智子と話したいがために相談する振りをしているだけだった。 翔は智子と付き合って、人を信じることを覚えた。 だが、それと同時に人を疑うこと。信じていた人間に裏切られる痛みも知った。 信じた分だけ自分が傷つくことも。 深い悲しみが自分を囲み、ぬぐい去る事がとても難しいことも。 誰一人信用できない…。 信用してはいけない…。 心を閉ざしている翔。 過去に何が……?
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