プロローグ

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「翔!何回も呼んでるのに気づいてくれないんだもん。」 少し息をきらしながら近づいて来たのは川原 智子(かわはら ともこ) 中学から一緒の友達… というか元カノだ。 彼女とは中学2年の冬から告白され、半年だけ付き合っていた。 そう、中学1年の春に出会い、2年間思い続けた娘とは彼女の事。 自分から付き合ってくれと言ったのにも関わらず、「友達の方がよかった。」 と言われ振られた。 自分勝手で、猪突猛進。 まぁそこに引かれていた自分も自分だが。 翔は誰にでも合わせるタイプだったのだが、彼女は違った。 自分の意見があり、いつでも自分を見失わない彼女に憧れをよせていたのは事実。 しかし、それは過去の話だ。
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