プロローグ

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別れてからの中学生活はお互い良い相談役として仲良くやっていた。 彼女と会うのは卒業式以来2ヶ月ぶりだ。 なんだかんだで友達以上、恋人未満といったところだ。 「久しぶりだね!朝から探してたのになかなか見つからなくて…」 朝みた夢のせいか、ちょっと他の事を意識してしまった翔。 平然を装い答える。 「…俺を?なんで?」 「なんでって、同じ高校で知ってるの翔しかいないし…。うちの中学、みんな市外かE高に進んじゃったし。」 (そっか、みんなバラバラになったんだっけ…) 智子が続ける。 「休み時間、翔の教室行ったのに翔いないんだもん!」 「あ、ごめん。職員室に呼ばれてた時かも…」 「え?職員室?」
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