第1章

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「昨日モナコから戻ってきたばかりだから、超時差ボケなんだけどぉ~」 「じゃあ、何で来たの?」 「だって今日のパーティー、あのサッカー選手の大田も来るんでしょ?来ないわけには行かないわよ」 真藤 雅(シンドウミヤビ)はため息をついた。 (こんなくだらないパーティーに何で私も来なきゃ行けないわけ?しかも何なのこんな格好…) 朝早くに美容院に行かされ髪を巻かされ、上品なピンクのワンピースにミュールを履かされ、気分は最悪だった。 隣にいる友人里菜は全身ディオールで決めている。 愛想をふりまき、随分楽しそうだ。
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