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カイルは考えていた。
(……どうしてこうなったんだっけ。)
(というか、これからどうしよう。)
カイルは、座り込んだまま、視線を上げた。
何人かの若い青年がこちらを見下ろしている。
「何黙ってんだよてめぇ!」
「さっさと金出せっつってんだろ!」
「ぶん殴るぞこらぁ!」
「ヒイッ!」
(怖い怖い怖い怖い怖い!)
(でも僕、お金ないんだよなあ……。)
カイルは旅の途中で、毎日野宿の一文無しだった。
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