ある子熊の夢

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その子熊は、いつものように夜空をながめて、呟きました。 「お星さまは、おいしいのかな。」 そこへまた、いつものように母親熊が迎えにやって来ます。 「スカルア、ほら、家へ帰りますよ。」 「お母さん、お星さまは、食べられる?」 「そうだねぇ。食べた熊の話なんて、聞いたことがないよ。」 「じゃあ無理なのかな。」 「家に帰ってお父さんに聞いてごらんなさい。」 そう言って、大小二つの背中は、歩き始めました。
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