ギャップ萌え対決

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2、ひょうひょうとしていない彼 「・・・う゛ー。」手をつなぐと、照れて真っ赤な顔でうなる仁王。 いつもの帰り道 見慣れた景色は、もう見飽きた。 たった1つ違うと言えば… 「にお先輩、飲みます?」 持っていた温かい飲み物を差し出す相手が隣にいるっていうこと。彼はニコリと笑って いいから飲みんしゃい。 と呟く。 1つしか年が変わらないのに大人で、出会ったときから全てが憧れだった。 「…にお先輩って、」 不意に彼の手をとる。テニスでの荒々しい傷跡に思わず笑みを零してしまった。 普段はひょうひょうとしてるけど、裏では過酷な………… 「にお先輩?」 先輩に視線を向けると彼は私と反対側を向いて、必死で顔を隠していた。 「せーんぱい?」 「な、なん…じゃ…」 「……………もしかして照れてます?」 「てっ!照れとらん!!!!!」 「じゃあ、こっち向いてくださいよぉ」 先輩の腕をぐいっと引っ張ると、彼の少し紅潮した頬が目に入った。恥ずかしそうに悔しそうに眉をひそめ、前を見ている。 それは中学生らしい先輩の姿だった。 「ふふっ…先輩の好きなとこみーつけた」 先輩の指に自分の指を絡める。仁王先輩はビクリと反応したがそれに応えるように指を絡ませた。 「好きですよ、雅治先輩っ」 「…ゔー。お前さんには適わん…」 いつもの余裕なんてまるでない、 そのまんまの先輩も大好きですっ! - END -  
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