ねぇ。 ** 丸井

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確か、入学当初から人気だった彼。 すれ違い様に感じるのは、      赤いふわふわな髪と       グリーンアップルの香り 移動教室のとき、彼の教室を覗くの。 いつも見える光景は    女の子達に囲まれて笑う彼の姿。 いつからだろう … あなたに愛おしさを覚えたのは … 。 ----- ねぇ。 そう呟くと彼は不思議そうに振り返る。 紫色の綺麗な瞳が私を捉える。 ----- テニス、教えてくんない? たった一つ、 あなたとの共通点が欲しかったの 。 だから、 あなたと私を結んだ言葉 …            「ねぇ 。」            
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