微熱注意報 ** 財前

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「先輩、準備いいっすか?」 「うわぁあーちょ、待って!!」 「……ええ加減覚悟決めてください」 「うー…電気消さない?」 「電気消したら見えへんやないですか。先輩あほなんとちゃいます?」 「だってー、…痛い?」 「言うたやないですか。最初は痛いっすけど…慣れですわ慣れ」 「あぁあああ怖いって」 「大人への第一歩ですわ。多分、これ経験するんとせんのでは女の魅力がだいぶちゃいますよ」 「あれ?財前らなにしとるん?」 「部長…今ええとこなんすわ」 「おぉ!邪魔したなぁ~ま、財前にまかせたら安心やろ。経験豊富やしなぁ」 「当たり前ですわ」 「ほな、邪魔者は去らなな~」 「ほら…先輩いきますよ」 「っわ!ちょ、ま―――――――」 ガシャンッ 「―っ」 「そんな痛かったんすか?」 「…いや、痛くなさすぎてビックリ」 「当たり前ですわ。ちゃんと冷やしとってください」 「財前…どこ行くの…?」 「………部活っすわ。今日一緒に帰りましょ。記念にピアス買うたりますわ」 年下の君、 君に思いを馳せる、 身体中に伝わる微熱とともに。          
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