71人が本棚に入れています
本棚に追加
「先輩、準備いいっすか?」
「うわぁあーちょ、待って!!」
「……ええ加減覚悟決めてください」
「うー…電気消さない?」
「電気消したら見えへんやないですか。先輩あほなんとちゃいます?」
「だってー、…痛い?」
「言うたやないですか。最初は痛いっすけど…慣れですわ慣れ」
「あぁあああ怖いって」
「大人への第一歩ですわ。多分、これ経験するんとせんのでは女の魅力がだいぶちゃいますよ」
「あれ?財前らなにしとるん?」
「部長…今ええとこなんすわ」
「おぉ!邪魔したなぁ~ま、財前にまかせたら安心やろ。経験豊富やしなぁ」
「当たり前ですわ」
「ほな、邪魔者は去らなな~」
「ほら…先輩いきますよ」
「っわ!ちょ、ま―――――――」
ガシャンッ
「―っ」
「そんな痛かったんすか?」
「…いや、痛くなさすぎてビックリ」
「当たり前ですわ。ちゃんと冷やしとってください」
「財前…どこ行くの…?」
「………部活っすわ。今日一緒に帰りましょ。記念にピアス買うたりますわ」
年下の君、
君に思いを馳せる、
身体中に伝わる微熱とともに。
最初のコメントを投稿しよう!