序幕。 ~能力の目覚め~

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「カオルお兄ちゃん。 あたし、カオルお兄ちゃんのお嫁さんになってもいいよ?」 ニコニコしながら風華は、カオルに言う。 「優しいな、風華ちゃんは」 風華の頭を撫でながら、カオルは優しく笑いかける。 「今日はね、お母さん帰り遅いの。 だから、風雅とお留守番」 少し自慢げに風華は話す。 「そっか~。 頑張れよ!」 カオルは無邪気な風華にガッツポーズをする。 「うん! バイバ~イ!」 ブンブンと手をふりながら、風華は家へと帰って行った。 「(後で様子見に行くかな)」 虫の知らせなのだろうか……? カオルは妙な不安感に包まれていた。
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