中退

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「もう来なくていい」 僕は担任から中退をいい渡された 「今までお世話になりました」 父さんが頭を下げる わずか半年の高校生生活 その間に 飲酒 喫煙 暴行 その他 様々な悪事を働いた その挙げ句退学になった 正直いって僕は高校なんて 行きたくなかった 父さん母さんは エリート 妹は 才色兼備 文武両道 そんな家族が嫌だった 自分一人 浮いていた 町内最強 エリア最強 市内最強 喧嘩で鍛えた筋肉は 並大抵ではなかった 「んで?これからどうすんのよ…不良息子さん?」 母さんが呆れたように聞いてくる 「もう明日から働けるように手配はしてあるよ…何の気なしに辞めた訳じゃねぇからな」 そう すでに 仕事は決まっていた
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