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泣きじゃくる妹
僕はただ抱き締めるしか
出来なかった
(なんて無力なんだ)
自分の小ささを痛感した
「ありがと…お兄ちゃん…」
「なんかあったらいってこい…出来ることならなんでもする」
久々にお兄ちゃんと呼ばれた
少し照れ臭かった
「凄く暖かいよ…」
僕の胸に顔を埋めながら
妹はモゴモゴという
「高校…行きたくない…」
「麻夜…行きたくないなら行かなくていい…お前はコミュニケーションとるのが上手くないからな…」
「でも…誰かと繋がりたい…誰かに心を預けたい…」
僕は感じた
妹の闇を
「僕じゃ…ダメか?」
「へっ?」
妹は戸惑う
「麻夜の親友になってやる!」
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