中退

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「…………雄!おいこらっ!」 妹がおこしにきた 「ウーン………あと5分…」 季節は冬。 布団が恋人のような僕はダダを、こねた。 「ウー妹に起こされるっていう、一部男子なら発情する、イベントが起きてるのに、何このうっすい反応は。」 僕はうんざりしながら返す 「昨日仕事で疲れたんだ。それと僕は、姉属性だ。」 ちゃっかりカミングアウト 「じゃあ、私が今裸だとしても、そんなセリフが吐ける?」 (!) 僕はますます起きるのを躊躇った。 (昨日からおかしいぞ麻夜、なんだか……どこぞのマニアックな本みたいな態度だな。) 「本気にしたわけぇ~?………………変態!」 そう言うと鳩尾に 拳が打ち込まれた。 「ゴガッ…てめェ」 飛び起きた僕は、勢いをつけすぎ、 妹を押し倒してしまった。 そこに母登場………… (未曾有の大ピンチ!!!!!!) 「何………してんのよ」 僕は妹を襲うなんていう、 不名誉なレッテルを貼られた。 「母さん……これにはだな、浅い事情がありまして………」 母はなぜかにやけながら、言う。 「じゃあ、聞かせてくださいな。近親相姦で童貞卒業した、ご感想を。」 ほらやっぱり その…………アレだ 不幸だ………
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