Tantrum ball

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タンタンも乗り込んで渡し板をボートに戻した。 子供達は人身売買組織に囚われていた。 非合法組織からの奪還は、困難を極める上に危険を伴う。 UNICEFによる児童保護拠点が東ヨーロッパ諸国に設置され始めたが、それは軍隊でも警察でもない。 そこで一計を案じた金持ちの自己満足に雇われているのがタンタンやミルチャ達だ。 勿論、非合法なので表立った事は出来ない。 その分、障害となれば徹底的に排除する。 携わってるメンバーは元兵士や傭兵崩れが大半だ。 特に組織だったわけではなく、救出した子供達の頭数で報酬が支払われ、UNICEFの児童保護拠点に預けられる。 自宅に帰るかどうかはわからない。 中には家族に売られた子供もいるからだ。
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