Scumbag

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スキンヘッドがサディスティックな笑みを浮かべて須賀のブルゾンの襟を締め上げ始めた。 腕の太さからキッチリ決められると逃れるのに骨が折れそうだ。 正面に回ったスキンヘッドの潰れた餃子の様な両耳を目掛けて『ビシリ!』と掌底を入れる。 鼓膜と三半規管にダメージを食って平行感覚を失ったスキンヘッドの後頭部に、RedWingスチールトゥ・ワークブーツの爪先をめり込ませた。 轟音を発てて男子用便器に頭を突っ込むとピクリとも動かなくなる。 驚愕に目玉が飛び出しそうになったアフロは、もがく様にポケットからナイフを引っ張り出し、ラッチボタンを押して10数cmの刄を飛び出させる。
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