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「一、お前遥ちゃんに土下座しろーっ!さもないとこれから毎食茄子だからな」
永倉が叫ぶと斎藤は顔を真っ青にする。
「茄子……気持ち悪い」
「え?斎藤さんが何で私に土下座を」
分かっていない遥を見て永倉が驚いた。
「え…………っ!?わかったぞ、口止めされてるんだな」
「私、今朝見たんですからね!惚けてるのは斎藤さんですから」
沖田は顔を真っ赤にしながら叫んだ。
「あれは夜に斎藤さんとお話してて、そのまま寝落ちしてしまっただけです」
斎藤と自分の為に嘘をついた。
きっと土方にはバレていると思うけれど。
「そう、……なのか?」
「はい」
夜のことを話してしまったら、これから斎藤は毎食茄子になってしまう。
茄子と聞いて気持ち悪そうにしている斎藤を見て遥は微笑んだ。
「……だそうだ、だから総司もう騒ぐな」
土方がそう言うと、沖田は不満気にしていたが頷いた。
「斎藤さんはこれから寝落ちなんてしないで下さいね!」
朝餉の片付けをしていると、斎藤が話かけてきた。
「三木、すまない」
「何で謝るんですか」
笑っていると、斎藤は台所の壁にもたれ掛かった。
「いつもよりよく寝れたんだ。多分三木が居たからだ」
「私はお母さんですか!?」
「あ!いや、そうゆう意味じゃなくて。よくわからないが、心地がよかったと言うか」
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