喪失

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喪失

 ある日、ふと目覚めると何かが違うことに気づいた。しかし、何が違うかハッキリとしない。でも何かが違うのだ……。何かが足りない気がする。何かそう、喪失感のような……。  彼は一体何を失ったのか……? わからない。さほど大した事では無いだろうと、彼は気にせずに町へ出た……。今日は休日なので映画を観に行こうと決めていたのだ……。  映画館に辿り着いた。何かを失ったような気がした今朝の事もスッカリ忘れ、これから観る映画に彼の胸は高鳴った。
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