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どうしようもこうしようもない。もうすぐ映画は上映されようとしている!!
しょうがない!!スクリーンに喰らい付け!!
スクリーンの目の前で立ち見を開始したその男は、眼鏡を忘れた恨みを晴らすかのようにスクリーンに喰らい付いた。
｢これでもか!!｣
彼は結局そんな風に映画を鑑賞したのだが映画館を後にすると突然今朝の喪失感が気になり始めた……。 ｢一体何を失ったというのか!?｣
答は突然パッと閃いた。 ……
｢無い!!!!命が無い!!｣
彼は今朝、自分が死んでいた事に気づかずに今日一日ずっと観たかった映画を楽しんでいた……。
-喪失- おわり
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