第一章

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そんな世界から人々を守れないのだろうか。 今、俺に出来ることは…? 俺みたいな無力な奴には、出来ることなんて無いのか? 誰に聞けば答えが出るんだ? 宏…つぐみ、昂太、雅司… 助けてくれよ…。 俺ら、正義の…ヒーローだろ? レンジャーだったろ? なんでこんなとき、近くにいないんだよ。 屋上のドアを開けて、階段を 一段一段、ゆっくり下りる。 廊下を歩いても、辺りは静まり返っていて、誰も居ないようすだった。 「なんで…教師がいないんだ?」 生徒は居なくても普通だが、教師がいないのは少しおかしく思った。
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