第一章

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急いで階段を下りて、職員室へ 向かう。誰か人を探すためだ。 …職員室に着くと、声が聞こえた。 「…なんだ、いんじゃねぇか。…ん?」 でも、様子がおかしかった。 なんだか、会議中らしくて…。 大きな声がドア越しに聞こえた。 「…次のテストで上位の3年生は、海外に送ってもいいんじゃないか?」 「いや、まだ早いだろう。」 海外に…送る? なぜ、海外なんかに送るんだ? 「…なぜですか?早くなんか、ないでしょう。」 「近頃の高校生には、無理な仕事だ。…ましてや、こんな低レベルな学校の生徒なんか。」 低レベルな…学校。 この教師たちは、俺たちをなんだと思っているんだ? バカにしやがって、最低だな。
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