第一章

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宏やつぐみ、昂太は、他の 専門学校に通わされている。 県外だから、中々会えない。 雅司は今、海外にすんでいる。 最近、連絡を取らないから、 何をしているか分からない。 俺の父親もそうだ。 父さんは、海外勤務をしている。 俺が産まれてすぐ行ったから… 今年で15年間、海外で過ごしている。 顔なんて、見たことないから分からない。 どんな仕事をしているのかだって、分からない。 母さんが教えてくれないからさ。 秘密厳守―― って、母さんが人差し指を 口に当てて言ってた。 その秘密を知りたいのに。
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