カウンター係

4/7
前へ
/19ページ
次へ
でも…… それは本当に突然、静かで誰もいない図書室の色を変えたんだ………。 ガラガラガラ… 少し建て付けの悪い扉の音がして、久しぶりの来客っと振り返るとそこには意外な人物が立っていた。 "橘 陽平" 無口で眉目秀麗、頭良し、なんでもそつなく熟す、努力せずして天下を取る、みたいな…… そんな姿に王子様でも連想させるような雰囲気の橘くん。 いつも周りには可愛らしい女の子達に囲まれていて、私なんてとてもじゃないけど近寄れない。 その橘くんが、放課後の図書室に一人でいるなんて、本人には悪いけど意外。
/19ページ

最初のコメントを投稿しよう!

34人が本棚に入れています
本棚に追加