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「うう……、そうか、そうね、わかったよお……。クルスちゃん、こぉんなぼいんぼいんなナイスばでぃのお姉ちゃんなんかといるよりも、そんなひんそーな胸の子といた方がいいっていうんだねぇえ! そんなシュミがあったとは知らなかったよお!! うえええ!!」
それは、かの炎の黒天使が吐き出した火球なんかよりも、あらゆる意味で絶大な破壊力を持った爆弾発言だった。
「な、なにぃーっ!? て、事は兄ちゃん、貧乳が好きなんかい!」
「こんな可愛い子と一緒に来たってのに、なんと勿体ない!」
「まるでロリコンみたいじゃないかッ!!」
カミラの投下した爆弾は農夫一帯を誘爆させ、瞬く間にクルスを炎上せしめる業火と化した。
さらに立ち上がったカミラは、先程の千鳥足など無かったかのような素早い挙動でカウンターを飛び越えると、突然の事に一瞬惚けていたソフィの元へと一直線、背後へと回り込んだ。
そして――彼女の小さな胸を鷲掴みにした。
「ほら見てこれ! すっごいちいさいよ!! こぶりでかわいいけど、すっごくちいさいよお!!! クルスちゃんは、こんなのがいいっていうんだよお」
終いには、クルスの手首をむんずと掴み、自分とソフィの胸を触らせようとする始末。
酩酊の波に揉まれたクルスは、もはやソフィの恥じらう顔を見ないよう努める事だけで精一杯だった。
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