バカ高に転入

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バカ高に転入

「美咲…急で悪いが有明高校に行ってくれないか?」 「…は?」 それは4時間前のこと―。 数日前に行われた中間テストが返却された。 「ある意味、奇跡だ…」 英語10点、数学15点、国語93点、社会60点、理科38点。 じゅ、10点!?15点!? 「何でお前英語と数学だけこんな点数なんだよ」 「国語がこんなにいいのに!?」 そうですよね~。 これでも頑張ったつもりなんだけど。 これはぱぱやままに見せられませんね~。 とか言ってるのも束の間…。 「美咲。ちょっとこっちいらっしゃい?」 ままの声がやたら優しい。 嫌な予感がするのは気のせい? 「…はい」 「今日、テスト返ってきたでしょ?見せなさい?」 「え?いや~。う、うん…?」 「見せなさい?」 ままの威勢に負け、仕方なくあたしは返却されたテストを渋々見せる。 案の定、ままの反応は最悪だった。
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