就任

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……剣の技術において レオンは、サラに遠く及ばない。 サラの護衛として、厳しい稽古を積んでいたので 精鋭揃いの1番隊に入ってもおかしくない程度の技術はあったけれど。 剣豪揃いの1番隊と比較しても、サラの腕は抜きん出た存在であった。 「おぉ、それは頼もしい限りだな」 それでもサラは、彼の気持ちに応えようとして 不安を押し殺して明るい声を出した。 サラが心配なのは、自分の命が危険に晒されることではない。 自分の命など、両親が戦争で死んだ時にとっくに捨てた。 今は拾ってもらった命を、赤組のために使うだけ。 怖いのは その恩に報いることができなくなった場合のこと。 自分のしたことが、赤組にとって良くない影響を与えるようなこと……。 それだけは、絶対にしてはならない。
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