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あの戦いから一夜が明け、今日は国立記念日の日。
しかし、国立記念日は急遽中止になり、国民は今、一つの墓の前で祈りを捧げていた。その墓には、こう書いてある。
『我等が団長、ヴォルフ・シャイン様、ここに眠る』
ガイの父、ヴォルフの墓だった。彼の葬儀のために、国民全員がここに集まったのだ。
(親父は、皆に慕われていたんだな……)
ガイは改めて父の凄さを実感した。
やがて葬儀が終わり、国民は涙ながらに帰って行った。
「ガイ・シャインよ」
ガイも帰ろうとしたが、誰かの呼び止められ、振り返ると、そこにはこの国の王、レイ・サンクチュアリ・レイモン七世がいた。
「王様……」
「本日の事、誠に不幸であったな」
「いえ。それに、死んだのは俺の親父一人ではないので……」
そう言ってガイは周りを見渡す。
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