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「あぁもぉやだぁ!さっさとこの森抜けたい!」
ケンカも収まってやっとゆっくりできると思ったのも束の間、ハルナはついに我慢しきれなくなったのか、急に大声で叫び出した。
「そんな大声出すな!また魔物(モンスター)に出くわしたらどうするんだ!?それに、早く抜けたいのはこっちも同じだ!」
ハルナの叫びが余程頭にきたのか、ミロクはハルナを怒鳴る。
「うっさいわね!あんたたちは男だからいいかもしんないけど、私は女なのよ!なのに、二日もこの森をさ迷って、お風呂も入れないなんて……ホント信じらんない!」
ハルナも負けじと怒鳴り返す。
「風呂に入れないのが信じらんない、だと?」
ミロクが声を低くして言う。しかも、かなりの怒気を含めてだ。
「まずい……!ハルナ、それ以上は止め……」
「えぇそうよ!だから何!?」
なにか危険を察したガイはハルナを止めようとするが、間に合わなかった。そして、その一言でミロクは完全にキレた。
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