第二章

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「くそっ。こんな所で出くわすとはな」 「どうするミロク?あいつに物理攻撃は効きづらいぜ?」 「あの子、そんなにやばいの?」 「さっきの攻撃見りゃ分かるだろ!」 ガイの言う通り、<ファイアブレス>を浴びた場所は黒い炭となって煙を上げていた。 「……うん、分かった」 ハルナはその光景に顔をひくつかせながらも頷く。 「……あいつは物理攻撃には強いが魔法には弱い。三人で魔法を放てばすぐに勝てる」 「三人?私とミロクの二人じゃなくて?」 いままでガイが魔法を使うところを見ていないハルナは、ガイが言った『三人』のところに疑問を抱く。 「見張りの時に練習した。ぶっつけ本番的な感じだけど、やらないよりはマシだろ?それに、いままでだって使おうとはしたんだぜ?」 ガイは苦笑しながら答える。
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