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１ヶ月前…
２ヶ月間、メル友関係を続けていた…
宗方と恵子。
まだ一度も会った事がない二人だったが。
この頃…
既に二人は惹かれ合っていた。
そして…
惹かれ合えば…合うほど…中途半端に後悔を残すような出会いだけは避けたいと考える二人でもあった。
恵子は…
これまでの男性の中で一番、自分を理解してくれる。
包容力と優しさを併せ持った、頼り甲斐のある男性…
嘘をつきたくないからとの理由で、職業と本名だけは教えて貰えなかったが。
難しい女の…
最後のチャンス…
最後の男性かも…?
そう思っていた。
宗方も…
自分は父の仕事の関係で中学一年で五島を離れたが…
彼女は高校まで、同じ五島列島の隣町に住み…
名前も…
宗方の仕事の安定を夢見ながら、献身的に尽したが…
夢破れ…
１６年前、持病が悪化し３２才の若さで急逝した…
五島の幼友達…
最愛の亡き妻…
恵子と同じだった。
しかも…
知的でロマンチスト、気遣いの行き届いた恵子を…
亡き妻…恵子の生まれ変わりのように思い。
妻亡き後…
一度も考えた事が無かった…
結婚をも考えていたのだった。
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