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だけど、それも今日で終わり。
私の目の前にいる女……そう、赤の女王さえ殺せば、全てが終わる。
赤の女王を殺して、この世界と現実を繋がらせる。
終わりの宮殿を破壊すれば、全ての因果は繋がるんだ……。
荒くなった息を整えながら、私は赤の女王の背後に忍び寄る。
額から汗が流れる。
その時、赤の女王が振り向き、私に言ってきた。
「油断していたわね、赤の王も……でも、これでスッキリした、ありがと」
赤の女王は、その大人びた顔で少し笑ってみせた。
そして、私に向かって歩みだした。
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