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「何もたもたしてんのよ!!!何?あんた噛まれたがり屋の変態ドMな訳?」
金属音の音源は光樹をいきなり罵倒した
その姿は
どう見てもちょっと大人びた中学生、学生服はぶかぶか、赤髪のツインテールは少女が周りを見渡す度に右へ、左へと揺れる。
そしてその弱々しい腕には刀。
「…………君っ!!!こ、ここは高校なのに入ってきゃいけな「黙れ。」
全くいい忘れてたのだが、ここは高校、光樹の通っている桜ヶ丘高校なのだ。
一瞬少女は呆れた。
なぜ『こんなタイミングで』そんなことを言うのか、と、この少女は思った。
しかし、それも仕方ないと、少女は思った。
非日常な物体に教われ、非日常な刀を持った非日常な少女に出会う。
ニンゲンは非日常を嫌い、日常を求める。
それが無駄だとわかっていても、無理だとわかっていても
ニンゲンはそれを認めない。
哀れだ。と思い少女は微笑した。
周りをゾンビの大群に囲まれている少女は微笑した。
…………………ニコッ
光樹は少女の笑顔を自分へのものと思い微笑み返し、
すんごく睨まれた。
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