僕はゾンビだそうです

プロローグ～俺が人間だった頃～

「………………キモ。」

「えぇ!?!?」

少女は何か遠い物を見るように光樹を眺め、
視線をゾンビに戻す。

「はぁ………。どうやらここにはあんたぐらいしかいないようね。しっかりついて来なさいよ？」

「え？………あぁ、うん」

光樹はこの少女の言葉を

『この学校にはあんた(俺)しか生き残っていないから守ってやる。』
っと、

将来的にフラグでもたちそうな理由だと思っていた。

(でもツンデレっぽいしなぁ～～～。ツインよりポニー派なんだけどなぁ～～～。)

「何その目？殺した方が良かったって訳？」

「い、いえいえっ!!是非とも護衛よろしくお願いしまぶぅぅぁぁぅぁっぁ!!!痛ったっ!!鞘も痛ったっ!!!!!」

僕のゾンビ生活初のダメージは
『トリプルＴ(ツンデレ、ツイン、テール)による鞘殴り』
だった。