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ジリリリリリリ。 目覚まし時計のアラームが部屋中に響く。 「ん゙…」 紗和はベッドから手を伸ばし目覚ましを止めた。 顔を洗い、歯を磨き、長い髪を二つにしばり鏡でチェックした。 「よしッ!!」 一階のリビングへと降り、美味しそうな匂いにお腹がなる。 「おはよう♪お母さん、お父さん♪♪」 「おはよう♪紗和。」 朝から家事に追われ、忙しそうに紗和のお母さんが挨拶をした。 ソファーでコーヒーを片手に新聞を広げる紗和のお父さんは紗和を見て言った。 「おはよう。早くしなきゃ遅刻するぞ?」 「はーい。」 紗和は席につき、トースト一枚と牛乳を一杯飲み干した。 「ごちそう様!!行って来ま~す!」 「行ってらっしゃい♪」 2人に見送られ、家を出た。 紗和は中学1年生になっていた。
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