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「電話もくるよ?!」
「毎日?」
「……月一回。」
「紗和…遠距離なんて簡単じゃないんだよ?紗和、モテるんだから他に彼氏作りなよ?!!」
「私が好きなのは英ちゃんだけ。」
どこか寂しそうに紗和は答えた。
「どうした?」
帰り道、一緒に帰っていた一樹が紗和の顔を覗き込む。
「どうもしないよ?」
紗和は沈んだ顔を笑顔に切り替えた。
「一樹はさ。好きな人とか居ないの?」
「好きな人?」
「うん。葵は居るじゃん?!」
「……居るよ。」
ポツリと言った。
「うそ!!……一樹が?!!…そりゃするか…もう中学生だもんね。」
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