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今でも鮮明な古き記憶
三歳の頃の
簡単には思い出せない記憶
確か
何処にでもある普通の2DK
何処にでもある普通の夜
少し変わった家庭があった
時間は定かでは無いが
煌めく星が見える
深い夜だった
物音か何かで起きたんだろう
『ママわぁ?』
「お仕事行ったよ🎵」
『毎日大変だね😃』
「でもお酒大好きだから丁度良いみたい😁」
『そっか🎵セイコちゃんは?』
「私は真嘩ちゃんのお守り😉何か食べる⁉✨」
『うん😆』
「じゃあ真嘩ちゃんが好きなトーストにチョコバター塗ってあげるね🎵」
セイコちゃんは
パンを焼きチョコバターを塗り
耳を全部取ってくれた
嫌いじゃないが
出来れば食いたくなかった
母親以上に俺を知ってる
母の友人
母親以上に一緒に居た
母の友人
母親以上に記憶に残る
母の友人
その頃から無知の俺に
酔っ払ったババァが話してくる
男女の付き合い
夜の仕事
愚痴
まだ全てを知らなかったから
あの頃の俺は
まだ純粋と呼べただろう
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