プロローグ

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―――――6年後 「お父さん、話って何だろうね」 何故呼ばれたかわからず、理由をすぐそばにいた女の子に聞くのは6年前に生まれた双子の男の子、ダグラス=ランベルトである。 「さぁ何だろうね」 同じく呼ばれていた女の子、エルザ=ランベルトは答えた。 当然、エルザはダグラスと一緒に生まれた双子の妹である。 二人がそのあとも雑談を続けていると部屋のドアが開き一人の男性が入ってきた。 入ってきた男性は二人の父親であるサイト=ランベルトだ。 「お父さん、遅いよ」 「ごめんな、準備に手間取ってな」 「今日は何をするの?」 「今日は二人の魔力量と属性を調べるぞ」 それを聞いた途端、二人は目を輝かせてサイトを急かした。 「「お父さん、早くしようよ」」 「わかった、わかった」 声を合わせて急かす二人を宥めながらサイトはとある部屋に入った。
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