プロローグ

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「ダグラス、凄いね」 誰も喋らなかった中、最初に喋ったのはエルザだった。 「……ダグラス?」 返事が返ってこないことを不思議に思ったエルザが覗き込むとダグラスは自分の魔力の多さに呆然としていたが、エルザが呼び掛けたことで意識を取り戻した。 「…今の……俺が?」 「そうだよ」 エルザにそういわれたことで実感が沸いたらしく、ダグラスは何かをつぶやいた。 「何て言ったの?」 つぶやきが聞き取れなかったエルザはダグラスに聞くが、ダグラスはうやむやにして答えようとしない。 二人は部屋の中で追いかけっこを始め、最後はダグラスがエルザに捕まって終わった。 ちなみにその間サイトは何かを考え込んでいた。 「さぁ捕まえたわよ。何を言っていたか白状しなさい」 「わかった、わかったからとりあえずどいてくれ」
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