プロローグ

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「まるでプロポーズだな」 そこで今まで黙っていたサイトが口を挟んだ。 「うぇっ、そうなるのか……ま、エル相手なら満更でもないな」 「…プロポーズ…プロポーズ…プロポーズ…プロポーズ…プロポーズ…」 ダグラスは一瞬驚いた顔をしたが、すぐに元の調子に戻った。 しかしエルザはプロポーズと繰り返していて意識はどこか彼方にあるようだ。 「んで、父さんはさっきまで何を考え込んでいたんだ?」 「あぁ、ダグラスの魔力が異常に多いからな、この家ではたまにそうゆう子供が生まれたらしいんだがその時どうしていたかを思い出していたんだ」 「どうしていたかって?」 ダグラスはサイトが言っていたことが気になり聞き返した。 普通魔力が多いとされることといえば、その力が怖いから捨てられる、といったぐらいだが、もしそうなら今エルザもいるこの場で伝えるはずがないと思ったからだ。
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