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いつになく優しい。
なんかある。
絶対なんかある…。
それに目が、とんでもなく輝いているもの。
「なんか…した?」
おそるおそる聞いてみる。
「うん。なんかした。」
光は、私の頬に指をすべらせた。
すごく冷たい指で、優しく、優しく動かした。
「なんだと思う?」
私には、こわさと同時に甘い衝撃が走った。
前にもこういう時があった。
一回じゃない。何度か。
だからもう、慣れてもいいはずなのに…。
私の心と体は反応してしまう。
「わからないと言ったら?」
涙目で聞く。
こんな顔をしたら、光が喜ぶに決まっているのに。
「どうするかな。」
光は、唇の半分をかみながら言った。
ひどくいじわるく、ひどく優しく言った。
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