SとMの本性

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「でも、最近、俺にマゾにされるの好きじゃん?」 「う…。」 私は、言葉を詰まらせてしまった。 「気づいてるんだ…。やっぱり。」 「もちろん。」 光は、さっきとはうってかわって、さわやかに言った。 「光は…好きじゃないよね?私にサドにされるの。」 「そうだね…。俺は、何度か沙夜にそうされたけど、嫌だったかな。不快だった。」 その言葉を聞くなり、Sの血が騒いだ。 私は、光を下から見上げた。そう。上目づかい。 「光。私をいじめないとどうなるか想像してみて?」 甘く甘く、冷たく冷たく、私の声が響いた。 光がぷるぷるとふるえるのが、とても可愛い。 「光が私にはむかうから~。」 楽しそうに笑う。 温かい指で、光の頬を、冷ややかになぞった。 さっきまでの敗北感が嘘のように消える。 光の下半身から、うっすらと尿のにおいが漂うと、私は満足そうに、ゆっくりと指を離した。
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