1人が本棚に入れています
本棚に追加
「でも、最近、俺にマゾにされるの好きじゃん?」
「う…。」
私は、言葉を詰まらせてしまった。
「気づいてるんだ…。やっぱり。」
「もちろん。」
光は、さっきとはうってかわって、さわやかに言った。
「光は…好きじゃないよね?私にサドにされるの。」
「そうだね…。俺は、何度か沙夜にそうされたけど、嫌だったかな。不快だった。」
その言葉を聞くなり、Sの血が騒いだ。
私は、光を下から見上げた。そう。上目づかい。
「光。私をいじめないとどうなるか想像してみて?」
甘く甘く、冷たく冷たく、私の声が響いた。
光がぷるぷるとふるえるのが、とても可愛い。
「光が私にはむかうから~。」
楽しそうに笑う。
温かい指で、光の頬を、冷ややかになぞった。
さっきまでの敗北感が嘘のように消える。
光の下半身から、うっすらと尿のにおいが漂うと、私は満足そうに、ゆっくりと指を離した。
最初のコメントを投稿しよう!