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―キィーッ
静かにドアが開く
しかしそこにいたのは人影ではなく…小動物が浮いていた
ミラ「アースさん!遂に情報を掴んだのら!!」
アース「…またガセじゃないのか?」
ミラ「違うのら!!今回は【獣人族】から聞いた確実な情報なのら!!」
特殊な口調の小動物の名前はミラ
幻の動物と言われているメルル族らしい
彼(?)は普段『浮遊石』という浮遊魔力効果を持つ石(輪の形)を体にはめている。メルル族は色々な特殊能力があるらしいがそれがなんなのかは今でも不明らしい
アース「内容は?」
ミラ「ジパングには三つの集落があるらしいのら!!ここから北のノートリア。南のサハラス。東南のリーフェス。ここ付近に獣人族の集落があるらしいのら!!」
アース「それが【残り】の村か…」
今、僕達はこの家を拠点にして1年間ミリアちゃんの故郷を探す旅をしていた
だが今だに見つからず、むしろ獣人族の集落すら見つかったことがなかった
この情報もぶっちゃけ信憑性がない
だけど…
アース「行く価値はどんな情報にもあるから…行くか」
アースさんは大陸一の情報屋
情報を疑わず、真実を目にするまでは確実ではない…
それをモットーにこの1年間過ごしてきた
アース「それにしても見事にバラバラだな…」
イオン「三つにチームを分けませんか?」
と、僕は生意気ながら案を出した
アース「この一年で皆のステータスもわかってきたからなぁ…確かにありだな」
アースさんは皆を見渡す
アース「う~ん…俺とミラ。ヤチルとミリア。イオンとミアの三つだな」
ミリア「私凄い不安ですぅ…」
ヤチル「私も…まだ能力のコントロールできないし…」
アース「確かに二人共まぁまぁだが個々の力になると足りない。だがミリアとヤチルの共闘はなかなか才能がある。そしてイオンとミアは元から力はある。だが過信しすぎだ。現実を見て修業だと思い二人だけで行くんだ」
修業…その言葉は大好きだ…
僕は少しでもフリードさんに近づくためならなんだって堪えてみせる
それがフリードさんの餞になるなら…
アース「旅は明日になってからだ。今日は最後にリラックスして明日の準備をするんだ」
アースさんはかっこよく扉を閉め、トイレに向かう
もの凄く…台なしです…
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